イラレの色設定「塗り」と「線」
イラレの色設定は、大きく「塗り用」と「線用」の2つに分かれます
上の図は「塗り」をベージュ系、「線」をブラウン系に設定した四角だョ
ではまずはじめに、塗りの設定方法から見ていきましょう
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1.塗りの設定
1-1.カラーピッカーで塗りを設定
作成したオブジェクトや文字を 選択ツールで選択。
参考 ▼ツール一覧早見表(画像付き)【Adobeイラストレーター】
選択後、カラーパネルを操作。
カラーパネルで、 塗りが線の上 になっているかチェック。塗りが線の上になっていない場合は、 塗り の部分をクリックして画像のように手前にする。
↓下の画像の 三本線をクリックするとカラーモデルが表示される。グレースケール、RGB、HSB、CMYK、WebセーフRGBと色々あるが…
今回はCMYKでやっていきます
下図の例ではCMYKのM22%、Y40%でベージュ系に。
ちなみに入力時「%」は省略可。数字のみでオッケ〜
最後に OK をクリックしたら塗りの設定完了!
1-2.カラーパネルから塗りの設定
お気づきの方も多いと思いますが、色の数字(%)の変更はカラーピッカーを表示させなくても、最初のカラーパネルからも同じことが出来きます
CMYKやRGBなど数値が決まってる人はここでサクッと設定しちゃえばOKね
2.線の色を設定する
次に、線の色設定について見ていきましょう
2-1.カラーピッカーで線の色を設定
作成したオブジェクトや文字を 選択ツールで選択後、カラーパネルで 線 が塗りの上 になっているかチェック。なっていなければ、 線 の部分をクリックして画像のように手前にする。
塗り同様、①~②を動かしたり、③~④の数字を変えることで、色が変わっていく。赤点線の部分に色のプレビューが表示。下図は ③ のCMYKを設定し、ブラウン系に設定した例。
2-2.カラーパネルで線の色を設定
線の色も、塗りの設定同様、カラーパネルで色を設定できます。
塗りの場合も線の場合も共通して、使用する色が明確に決まっていれば、カラーパネルで事足りるってことね
3.スウォッチで塗りや線の色を設定する
CMYKの数値やカラーピッカーで色を設定出来ることは分かったけンど、同じ色を使いたい時、毎回いちいち設定するのめんどくさいなぁ…
使用頻度の高い塗りや線の色は、スウォッチから呼び出したり、登録したりしちゃいましょう
スウォッチはざっくり言うと、色に名前をつけたもの。イラストレーターのスウォッチでは、単色・グラデーション・パターンなどにもスウォッチパネルで名前を付けてカスタマイズ出来る。
3-1.スウォッチパネルから選択
スウォッチがウィンドウに表示されていない場合は、メニューの ウィンドウ > スウォッチ に✔︎チェックを入れて表示。
スウォッチパネルはデフォルトであらかじめ基本の色やグラデーション、パターンなどが登録されている。デフォルトのスウォッチに使いたい色があればここから選択しよう。
デフォルトのスウォッチに適当な色が無い!という場合は、次章の自分でカスタマイズして新規スウォッチを自作する方法を試してみましょう
3-2.新規スウォッチを作成する(自作カスタマイズ)
スウォッチパネルの ボタンを押して、表示されたメニューから「新規スウォッチ」を選択。
表示された新規スウォッチの画面で、CMYKの数値を変更(例ではCMYKのMのみ20%に設定)。OKをクリック。スウォッチに設定した色が追加された。
スウォッチはこの方法でドキュメントごとに保存されます
他のドキュメントやアプリケーション用にスウォッチを保存&呼び出す方法は後述。
カラーをグレースケールやRGBでスウォッチを作成したい場合
では次に、スウォッチのライブラリから選択する方法も見てみましょう
3-3.スウォッチのライブラリから選択
スウォッチのライブラリには、下図のようなメニューが用意されています。
スウォッチの ボタンから、「スウォッチライブラリを開く」から選択。今回の例ではグラデーション > パステルを選択した。
ここから使用したい色を選択すると、オブジェクトに反映される。
オラ、このグラデーション気に入ったど!
気に入ったのならスウォッチに登録しておきましょう
呼び出したライブラリから をクリック後、「スウォッチに追加」を選択。
この流れで、ライブラリからスウォッチに登録できます
イラレのライブラリには様々なスウォッチがあるなぁ
中でもイラレ独自のパターンはありがたいので色んな場面でためしてみてください
【別のドキュメントや他のアプリケーションでスウォッチを使いたい】
イラストレーターの別のドキュメントで使用したい
Illustratorの別のドキュメントなどで使う為に、スウォッチライブラリを保存する場合は、スウォッチメニューから「スウォッチライブラリをIllustratorとして保存」を選択。
次の画面で任意の名前を設定。例では「テスト1」。拡張子は「.ai」。保存クリックで保存完了。
保存したスウォッチを呼び出す
次に保存したスウォッチを呼び出してみましょう
スウォッチで スウォッチライブラリを開く > ユーザー定義 > 保存したスウォッチライブラリ(例ではテスト1)の順でクリック。
下図のように、読み込んだスウォッチが読み込まれる。
他のアプリケーション用にスウォッチを保存
PhotoShopやInDesignなどで使えるようにスウォッチライブラリを保存する場合は、スウォッチのメニューから「スウォッチライブラリを交換用として保存」を選択。交換用のスウォッチファイルを保存しよう。
任意の名前を設定。例では「テスト2」。交換用スウォッチファイルの拡張子は「.ase」。任意の保存場所を選択し、最後に保存をクリック。
イラレ以外のアプリケーションではグラデーション、パターン、濃淡を含むスウォッチは交換できません。
上記のような注意書きがでるね
該当するスウォッチは、PhotoShopなどで読み込んで開いた時に表示されませんのでご留意ください
他のアプリケーションにスウォッチの読み込む(PhotoShopの例)
<別アプリケーション用に保存した交換用スウォッチ(.aseファイル)を呼び出す場合>
例えばPhotoShopの場合、スウォッチの から「スウォッチを読み込み」をクリック。保存した場所からファイル(例では「テスト2.ase」)を選択し、開くをクリック。
PhotoShopのスウォッチ内に「テスト2」の交換用スウォッチが読み込まれた。
ということで、ここまでは色を設定する方法を見てきました。逆に、色が必要ない場合はどうするかも見てみましょう。
塗りや線に色をつけたくない場合はどうする?
オブジェクトの色や線の色をつけたくない場合はどうしよう…
透明度を下げたり、色を白に設定すればいいんだべか?
いいえ、そんな面倒な事をする必要はなく、もっと簡単です
塗りや線が不要の時は、カラーパネルで なしを選ぼう!
を選ぶ。たったこれだけ。
簡単楽ちん!
背景がある場合は下の写真のような感じになります
線にだけ色がついてるのがよく分かるべな
4.色設定のまとめ
- 色は塗り用・線用で個別に設定する!
- 「塗り」か「線」を選択してから色設定!
- カラーピッカーはカラーパネルの「塗り」or「線」をダブルクリックで表示!
- カラーピッカーは4箇所で色の設定が可能!
- カラーパネルの色設定はCMYKやグレースケール、RGBなど数値を設定!
- あらかじめ用意されているスウォッチからも選択できる!
- スウォッチはカスタマイズで自作の色を登録できる!
- スウォッチはAIの別のドキュメントや、PhotoShop・インデザインなど他のアプリケーション用にも保存・読み込みができる!
- 色をつけたくない場合は 「なし」を選択!
今回は、オーソドックスな色の設定をやってみました
イラレでは塗りや線という概念があって、それぞれに色をつけたり、逆に色を無しにしたりできるのね
線と塗りは、最初はこんがらがってしまうこともあるかもしれませんが、慣れればなんてことないですよ
繰り返しやって覚えていくべなぁ〜♪
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